東日本大震災 津波被災地域の町・大字別死亡者分布 |
谷謙二研究室(埼玉大学教育学部人文地理学) (2012/3/1公開、2013/8/20データ更新、Google Mapsでの表示、2018/11/4Leaflet版へ) |
はじめに |
本サイトでは、津波被災地域の町・大字別死亡者の分布に関する情報をWebGISにて公開しています。 これまで、東日本大震災による死亡者数は主に市町村別に示されてきましたが、今後の対策を考える上では、より細かな地域での詳細な被害の把握が不可欠と考えます。そこで、岩手県、宮城県、福島県沿岸部市区町村に関して、2012年11月30日時点で公開されている資料を用い、死者数・死亡率等を町・大字ごとに集計し、地図化しました。 |
使用データ |
■ここで使用している下記データは、すべて公開されたもので、誰でも入手できるものとなっています。 ■境界線データ 2005年国勢調査小地域境界データ(岩手県・宮城県・福島県沿岸部) 政府統計の総合窓口の地図で見る(統計GIS)の、「平成17年国勢調査(小地域)」の関連市区町村境界データ」 ■人口データ 2010年国勢調査小地域集計(2011年12月20日公表) ■津波浸水範囲 日本地理学会「津波被災マップ」、原口強・岩松暉(2011)『東日本大震災 津波詳細地図 上・下』古今書院を参考にしつつ、国土地理院、Google Earthの空中写真をベースに独自に作成。国土地理院、Google Earthの空中写真から独自に作成。住家のない地域や範囲の狭い浸水箇所、浸水跡の不明瞭な箇所は除外されているところもあるので、参考程度にご覧下さい。 ■死亡者名簿 ・岩手県警 「東北地方太平洋沖地震」岩手県の死者人定情報(名簿)[xls]2012年11月30日現在 4,605人分 ・宮城県警 身元が確認された犠牲者の方々2012年11月30日現在 9,464人分 ※「宮城県警察では、ご遺族がホームページでの犠牲者の公表を希望されない場合につきましては、ご遺族の心情に配慮させていただき公表をしておりませんのでご了承願います。」との記載。 ・福島県警 死者の身元が判明した方2012年11月30日現在 1,604人分 計15,173人 住所のほか、年齢、性別も記載。 ※3県とも、2013年3~4月以降は過去の死亡者名簿は削除されています。 |
処理手順 |
1.地図データと人口データで時期が異なるため、2005年の小地域統計境界データを2010年国勢調査小地域統計に合うよう、境界を修正。 2.死亡者名簿を町・大字ごとに集計 ・福島県/丁目・番地まで記載してあるので、小地域統計の地域区分またはそれらを町・大字に集計した地域区分で集計。 ・岩手県・宮城県/異字体等を修正して、町・大字ごとに集計。ただし、岩手県普代村、田野畑村、野田村、岩泉町、大槌町、山田町は名簿に町村名以下が記載されていないため、町村単位で集計。 3.1で作成した小地域統計境界を、2の区分に合うように修正し、人口等の統計データも当該地域区分に合わせて再集計。 |
指標 |
死亡率:集計単位の2010年国勢調査人口に占める死亡者(年齢・性別不詳を含む)の割合 年齢階級別死亡率:集計単位の2010年国勢調査各年齢階人口に占める死亡者の割合 ※死亡者数は、各県警資料をまとめたもので、消防庁、市町村その他機関の公表する数字と異なる場合がある。 ※今後、死亡者数が確定していくことにより、今回の集計の内容が古くなり、実際の値と乖離することがある。 |
備考 | |
より詳しい情報はこちらの論文をご覧下さい。 谷 謙二(2012)小地域別にみた東日本大震災被災地における死亡者および死亡率の分布.埼玉大学教育学部地理学研究報告,32,1-26. 本サイトの内容を引用される際には、「埼玉大学・谷謙二教授(人文地理学)作成」のクレジットを入れて下さい。その場合連絡は不要です。 |
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シェープファイルダウンロード | |
データの入ったシェープファイルです。 小地域死亡データのシェープファイル 津波浸水域のシェープファイル |
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連絡先 | |
本サイトの内容についてのお問い合わせは、kjmap@ktgis.net
までお願いします。 |
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リンク | |
東北地方太平洋沖地震・東日本大震災関連の標高・等高線・人口等の地図・GISデータ 津波被災地の2005年人口集計 |